大阪・関西万博のアンゴラ館の工事費用一部未払い問題で、提訴のため大阪地裁に向かう原告側の弁護団=31日午前

 大阪・関西万博のアンゴラ館の工事費用が一部未払いとなっている問題で、下請け業者2社が工事を発注した建築会社「一六八建設」(大阪市鶴見区)の経理担当だった男性に計約5800万円の損害賠償を求めて31日、大阪地裁に提訴した。

 訴状などによると、アンゴラ館の建築工事は同国が発注元で、イタリアの会社が元請け業者となり、今年1月に一六八建設が約1億2千万円で受注。原告の2社は2月に一六八建設から受注し、4月に工事を終えたが、一部の代金が支払われなかったという。

 男性は昨年11月〜今年5月、一六八建設の口座から自らが社長を務める別会社の口座に、現金計約1億2千万円を振り込み、横領したとしている。