北海道釧路市の防災庁舎で一夜を過ごした人たち=31日午前6時41分

 北海道は31日、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする30日の巨大地震に伴う津波警報で、避難中のけがや体調不良により15人が病院に搬送されたと発表した。

 北海道によると、厚岸町の避難所で80代男性が転倒し、骨を折る重傷を負った。10人はけがの程度や症状が軽く、4人は詳細が入っていない。

 今回の警報では道内の39自治体に避難所が開設され、最大3万5295人が避難した。31日午前10時時点の集計で、6自治体の避難所で8人が避難を続けている。

 鈴木直道知事は同日午前の道災害対策連絡本部の会議で「日常を取り戻しつつあるが、引き続き注意が必要だ」と述べた。