ダガー賞の授賞式を前にインタビューに答える王谷晶さん=7月3日、ロンドン(共同)

 英国の文学賞ダガー賞の翻訳部門を受賞した作家王谷晶さん(44)の「ババヤガの夜」の英訳版(サム・ベットさん訳)が、性的少数者(LGBTQ)に関する作品を対象にした米国の「ラムダ文学賞」の最終候補に選ばれたと、河出書房新社が31日発表した。受賞作は10月に決まる。

 ラムダ文学賞は1989年、LGBTQをテーマとした文学の普及を目的に創設。小説や詩などの26部門があり、同作は「LGBTQ+ミステリー」部門の最終候補5作に選ばれた。詩人の高橋睦郎さんらの作品が別の部門の最終候補に選ばれたことがある。