【ナイロビ共同】トランプ米政権は7月31日、貿易相手国・地域別に課す「相互関税」を巡り、4月時点で世界最高の税率50%としたアフリカ南部レソトについて、新たな税率を15%にすると表明した。当初47%とされたマダガスカルも15%に引き下げた。一方、関係が悪化している南アフリカは30%を維持した。
レソトは周囲を南アに囲まれた小国で、マダガスカルはインド洋に浮かぶ島国。いずれも米国向けの繊維産業が国家経済の一翼を担っている。レソトでは関税措置の発表以降、縫製工場の操業停止や従業員の一時解雇が相次いでおり、税率低下で歯止めがかかるかどうかが焦点となる。