北海道電力泊原発3号機。右上は1号機(奥)と2号機=北海道泊村

 武藤容治経済産業相は1日の閣議後記者会見で、北海道電力泊原発3号機が原子力規制委員会の審査に合格したことを受けて、北海道の鈴木直道知事に、再稼働を進めていく政府方針を同日午前、電話で伝え、理解を求めたと明らかにした。資源エネルギー庁の村瀬佳史長官らが4日に北海道庁を訪れ鈴木氏に直接、政府方針を伝える。

 武藤氏は、泊原発再稼働の必要性について、今年2月に決定したエネルギー基本計画に触れ「安全性が認められた原発は脱炭素電源確保の観点で再稼働の必要性を理解いただきたい」と述べた。鈴木氏の回答は「こちらからは差し控える」として明らかにしなかった。