第2次大戦終戦から80年に際し、今年3月に開かれた核兵器禁止条約締約国会議で議長国を務めたカザフスタンのバウダルベック駐日大使は、核禁条約が核軍縮推進の最重要手段だと強調した。「全ての国に核兵器の完全廃絶に向けた段階的な計画を策定するよう呼びかけ続ける」と述べた。29日、東京都港区で共同通信のインタビューに応じた。
大使によると、カザフスタンは国連などと連携し、世界中の原爆被ばく者支援や汚染地域の環境改善を目的とした国際基金を創設する方針。
東部セミパラチンスクで旧ソ連が行った450回以上の核実験で、150万人以上が健康被害を受けた過去を持つ。(共同)