中部国際空港で行われている代替滑走路の工事=1日未明、愛知県常滑市

 中部国際空港(愛知県常滑市)は1日、現行の滑走路から約200メートルの距離に平行に建設している代替滑走路の工事を報道陣に公開した。滑走路の離着陸を止めずに、近くで新たな滑走路の工事をするのは国内で初めて。2027年度中の供用開始を予定しており、現行滑走路との2本体制で完全な24時間運用を目指す。

 工事は前日の深夜から1日未明にかけて公開。貨物便が時折離着陸する中、2台のショベルカーが誘導路の脇にある緑地帯で土を取り除いた。航空機の運航に支障がないよう発着回数が少ない夜間を中心に作業を進め、誤進入防止などの安全対策を施している。