静岡市葵区の林道沿いの、のり面が崩落した現場=7月(静岡市提供)

 静岡市は1日、のり面が崩落し通行止めとなっていた葵区の林道について、許可を受けた車両の通行が可能になったと明らかにした。崩落で登山者ら300人程度が一時孤立状態となったが、市は全員が迂回ルートを利用して下山したとみている。

 市はのり面の崩落防止工事や防護柵の設置を行い、1日に許可車両の通行規制を解除。落石の可能性があるため徒歩や自転車での通行は当面禁止する。

 崩落は7月25日に確認された。林道脇の斜面が長さ約60m、高さ約90mにわたって崩れ、土砂約350立方メートルが幅4mほどの道をふさいだ。山荘「椹島ロッヂ」に宿泊していた登山者やリニア中央新幹線の工事関係者らが孤立状態となった。