文部科学省は1日、地震が続いている鹿児島県・トカラ列島の調査に科学研究費助成事業(科研費)の特別研究促進費として約1800万円を充てると発表した。地震活動の観測強化や原因解明に取り組む。鹿児島大の八木原寛准教授を研究代表者とし、東京大や東北大など計8機関が参加する。
トカラ列島近海では6月21日から地震が増え、震度1以上の揺れが2200回以上起き、震度5強や6弱の地震も発生した。ただ、島が点在する地域で観測点もまばらなため地震活動の原因はよく分かっていない。
研究では、新たに臨時の観測点を設けて地震活動を把握する精度を高める。また人工衛星を活用して地殻変動を調べる。