九州農政局はこのほど、管内の農業情勢をまとめた2025年版「見たい!知りたい!九州農業」を公表した。24年の九州7県からの農林水産物・食品の輸出額は前年比4・2%増の1619億円と、4年連続で過去最高を更新した。牛肉、緑茶が人気を集めた。
背景には、海外で日本食レストランが広がり、現地スーパーでの取り扱いも増えたことがある。人口減少が加速する中、国内生産が細るのを防ぐには「今後成長する海外市場で、稼ぐ力を強化することが必要だ」と指摘した。
品目別では、農産物が10・8%増の879億円と最も多い。このうち、牛肉が17・1%、緑茶が24・3%それぞれ伸びた。