【ワシントン共同】トランプ米大統領は7月31日、カナダへの追加関税を25%から35%に引き上げる大統領令に署名した。発動日は8月1日。3月に合成麻薬「フェンタニル」の米国への流入対策が不十分だとして関税を課していた。カナダが米国に対して報復措置を取ったこととフェンタニルの流入防止対策に非協力的であることを引き上げの理由に挙げた。

 メキシコを含めた3カ国の通商協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の対象品目は引き続き適用除外とする。同様の理由で追加関税を課したメキシコとは、現行の25%関税を90日間続けることで合意している。