大阪・関西万博で活動報告する渡辺栞さん(左)。右はバッティー亜夢斗さん=1日午前、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博で1日、国際支援機関で働く30〜40代の職員4人が活動を報告し、大阪府内の高校生と議論するイベントが開かれた。奉仕団体「国際ロータリー」の主催で、職員は「他国に行かなくても無数の情報を得られる時代だが、誤解や偏見も含まれる。自分の目で現場を見て」と語った。

 国連職員のバッティー亜夢斗さん(31)は、イスラム主義組織タリバン暫定政権下のアフガニスタンで、女性の人権状況改善に向け住民やタリバン関係者と対話を重ねる。「『アフガンなんて放っておけ』と言われることがあるが、豊かな文化や歴史があり懸命に生きる人がいる。自分の目で見ると違った考えが生まれる」と話した。