国会は、石破茂首相が出席する予算委員会集中審議を4日に衆院、5日に参院でそれぞれ開く。衆参両院で少数与党となった石破政権にとって初の国会論戦となる。首相は日米関税交渉の合意を受け、政権を継続し合意の履行に取り組む姿勢を強調、続投に理解を重ねて求める。攻勢を強める野党は、参院選で訴えた消費税減税やガソリン税の暫定税率廃止を求める構えだ。
参院選を受けた臨時国会は1日に召集された。通常、参院選後の国会は正副議長や委員長の選出など手続きが中心だ。ただ少数与党の国会運営は、予算、法案の審議で野党の理解が欠かせず、与党は野党が求める予算委の開催に応じた。
予算委で首相は、交渉経過の説明や、関税措置に伴う経済対策に万全を期す考えを表明する方針だ。ただ、野党側は米国との間で合意文書を交わさなかったことに加え、解釈の違いが生じているなどとして政府の対応を問題視している。
4日に質問に立つ立憲民主党の野田佳彦代表は、暫定税率の廃止を首相に求めると明言。食料品の消費税率0%への引き下げも、改めて要求する。