米海兵隊が、昨年10月から沖縄県に一時展開している無人艇「ALPV」1隻を無期限配備に切り替える方針を固めたことが4日、政府関係者への取材で分かった。防衛省沖縄防衛局が5日、県などに伝達する。米軍那覇港湾施設(那覇軍港)を拠点に物資の輸送など後方支援を担う。
今月が一時展開の期限だった。無期限への切り替えで基地負担が増すとして、地元の反発が予想される。防衛省によるとALPVは全長約19メートル、幅約2・5メートル。
海兵隊は、高いミサイル能力を持つ中国軍を念頭に、部隊を島しょ部に分散させ、移動を繰り返す「遠征前方基地作戦(EABO)」を掲げている。