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[ヒューマンリソシア調査]海外ITエンジニア活用に関する実態調査 vol.4

総合人材サービス会社のヒューマンリソシア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:高橋 哲雄、以下「当社」)は、日本企業におけるIT人材不足と海外IT人材活用の実態について、採用に携わっている500名のビジネスパーソンを対象にアンケート調査を実施しました。

実際に海外ITエンジニアを採用していると回答した人に、企業の受入れ体制について尋ねたところ、日本語などの語学研修や受け入れマニュアル作成などの項目において、「必要」と認識しているとの回答は約9割にのぼる一方で、実際に「取り組んでいる」との回答は3割程度にとどまりました。企業の体系的なサポートが追い付かず、海外人材の受け入れに際し、現場の上司や同僚の努力に依存している実情が浮かび上がりました。

これまでの調査結果から、大企業の約8割がIT人材不足への危機感を持っており(※1)、約9割が海外ITエンジニア活用を前向きに検討するなど(※2)、海外人材が現実的な選択肢となっていることが明らかとなっています。しかしながら、海外ITエンジニアのサポート体制が未整備であることは、採用後の定着や、長期的に安定して活躍してもらうための障壁となることが危惧されます。
【本件のポイント】
●企業での海外人材の受入れ体制の整備、必要性は認識しつつも、具体的な体制づくりが進んでいる企業は一部にとどまり、海外ITエンジニアの受け入れは現場の努力に依存
●「日本語などの語学研修」、「受け入れマニュアルの作成」、「住居など生活のサポート」は約9割が必要性を認識している一方、取り組んでいるのは3割程度
●海外人材活用の拡大には、企業の体系的なサポート体制の整備が急がれる

<調査結果の要点>
■「日本語などの語学研修」の必要性を認識は9割、実施は3割にとどまる



海外ITエンジニアを採用していると回答した人に、企業として「日本語などの語学研修」に取り組んでいるかを聞いたところ、必要性があるとの回答は計87.5%と約9割が必要と認識している一方で、実施しているとの回答は30.0%にとどまりました。

また「受け入れマニュアルの作成」や住居などの「生活サポート」についても同様で、必要性は約9割が認識しているものの、受け入れマニュアルを整備しているとの回答は30.7%、生活のサポートは38.6%の実施にとどまる結果となりました。最も実施率が高かった項目は「メンター制度の導入」で、40.0%が先輩や同僚などによるサポートを実施しているとの回答でした。

アンケート結果から、海外ITエンジニアの活用にあたり、最も大きな課題の一つは「日本語」の壁であることがわかっています(※3)。しかしながら、日本語研修をはじめ、受け入れ企業側でのサポート体制の構築は進んでおらず、受け入れ部門や現場での努力に依存している実態が明らかとなりました。

<調査結果および当社の取り組み>
日本国内では、IT人材の需給ギャップが拡大しており、当社の試算(※4)では、2040年には最大73.3万人のIT人材が不足すると予測しています。国内の大企業の約8割がIT人材不足を実感している中(※1)、海外ITエンジニアへの期待値が高まっています。一方で、日本語や異文化の壁が想定以上に高いハードルとして存在していることが明らかとなっており(※2)、海外出身者が日本企業で活躍し、技術や経験を最大限発揮するためには、企業のサポート体制整備が急がれます。
当社では、海外ITエンジニアの採用・派遣に特化した「GIT(Global IT Talent)サービス」を展開し、企業のITエンジニア確保を支援しています。日本語教育や企業文化に関する研修、生活のサポートなどを実施し、海外出身のエンジニアが安心して就業できる体制を構築しています。当社は今後も、海外ITエンジニアの活用をはじめとする様々なサービス提供を通じて、企業のIT人材確保と事業成長に貢献してまいります。





●サービスサイトURL: https://git.resocia.jp

※本調査結果に関する詳細データや、海外IT人材活用に関する取材対応も可能です。ご希望の方は下記までお問い合わせください。

※1)2025/07/15 当社発表プレスリリース 「「IT人材不足」 大企業の約8割が実感と回答、5年後の将来、IT人材不足が拡大との予測も約6割に」
※2)2025/07/22 当社発表プレスリリース 「海外IT人材の採用、約6割の企業が「必要」と回答、大企業の約9割が採用に「前向き」と海外人材活用は現実的な選択肢に」
※3)2025/07/29 当社発表プレスリリース 「海外ITエンジニア活用、AIなど先端分野の人材確保に期待以上の成果、一方日本語や価値観の違いによる壁も」
※4)2024/11/29 当社発表プレスリリース 「~IT人材の2040年の人材需給ギャップを独自試算~ IT人材は2040年に最大73.3万人不足と推計」


<調査概要>
「海外ITエンジニア活用に関する実態調査」
調査期間 : 2025年3月
調査方法 : インターネット調査(自主調査)
調査対象 : 日本国内の企業で採用に携わるビジネスパーソン500名
※小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計値は100%にならない場合があります。
<ヒューマンリソシアについて>
総合人材サービス会社として、人材派遣、人材紹介、業務受託、DXソリューション事業を全国27拠点で展開しています。1988年創業以来、教育事業をバックボーンに多彩なサービスを展開するグループの総合力を活かし、「人材」に関する幅広いサービスを提供しています。
●ヒューマンリソシアWebサイト: https://resocia.jp





<ヒューマングループについて>
ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、IT、美容、スポーツと多岐にわたる事業を展開し、2025年4月に創業40周年を迎えました。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、各事業の強みを生かし、連携しながらシナジーを最大限に発揮する独自のビジネスモデルにより、国内340拠点以上、海外6法人8拠点のネットワークでお客様に質の高いサービスを提供しています。
●ヒューマンホールディングスWebサイト: https://www.athuman.com/
会社概要
ヒューマンリソシア株式会社
●代表取締役 : 高橋 哲雄
●所在地 : 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア1階
●資本金 : 1億円
●URL : https://resocia.jp
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