【アンカレジ共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は16日、トランプ大統領が15日の米ロ首脳会談後、欧州首脳らに、ロシアとの戦闘終結後のウクライナに米国が「安全の保証」を提供する可能性に言及したと報じた。トランプ氏は戦争に巻き込まれることを懸念し戦後ウクライナの安全保障への関与に否定的だったが、方針を転換した可能性がある。
同紙によると、トランプ氏はロシアとウクライナの戦闘終結後、欧州がウクライナへの派遣を計画する平和維持部隊に米軍が支援を提供することを示唆した。米軍部隊の駐留には踏み込まなかった。ロシアのプーチン大統領が首脳会談で西側諸国の部隊がウクライナに駐留することを容認したとも話したという。
ウクライナは将来のロシアの再侵攻を防ぐため欧米による「安全の保証」を求めている。同紙は米国の関与により、ウクライナのゼレンスキー大統領が今後の交渉で妥協できる余地が生まれる可能性があると分析した。