最後まで勝利を信じて声を上げ続けるスタンドの生徒ら=19日午後3時27分、兵庫県西宮市、甲子園球場
決勝打を放った県岐阜商の坂口選手を前に歓喜する観客席=19日午後4時11分、同(撮影・堀尚人)

 兵庫県西宮市の甲子園球場で19日行われた全国高校野球選手権大会の準々決勝は、県代表の県岐阜商が延長十一回タイブレークの末に横浜(神奈川)に8-7でサヨナラ勝ちした。一塁側アルプススタンドには、県岐阜商の生徒や家族、OBら約1900人が詰めかけ、応援席を清流の青色に染め上げた。終盤は互いに一歩も引かない緊迫した試合展開となったが、ピンチを乗り越えるたびにスタンドは一体感を増し、優勝候補を破る劇的な勝利に酔いしれた。

 春夏連覇を狙った強豪の横浜が相手だったが、大勢の予想とは裏腹に、県岐阜商が序盤から主導権を握った。横浜打線を無失点に抑え込み、...