延長11回の激闘を制して4強入りを決め、スタンドに向かって駆け出す県岐阜商ナイン=19日午後4時13分、兵庫県西宮市、甲子園球場(撮影・坂井萌香)

 「考える野球」を掲げる県岐阜商が甲子園で快進撃を続けている。兵庫県西宮市の甲子園球場で19日に行われた全国高校野球選手権大会の準々決勝で、春夏連覇を目指した強豪・横浜(神奈川)を8-7で倒した県岐阜商。大舞台でも選手たちが考える野球を体現し、公立校として唯一、4強に勝ち上がった。藤井潤作監督は「選手たちの成長を感じている」と目を細める。

 息詰まる激戦となった準々決勝。最強投手陣を前に県岐阜商打線は16本の安打を放ち、春の選抜王者に打ち勝った。特徴的だったのは多くの打者がバットを短く持ったり、...