北海道の釧路湿原周辺で建設が進む大規模太陽光発電所(メガソーラー)の工事現場=20日

 北海道の釧路湿原周辺で建設が進む大規模太陽光発電所(メガソーラー)に関し、文化庁は26日、国の特別天然記念物タンチョウなどに影響を及ぼす行為は文化財保護法に抵触し、罰則が科される可能性があると事業者に伝えるよう、釧路市教育委員会に求めたことを明らかにした。同庁が事業のあり方に強い危機感を示した形で、市は建設に一定の歯止めがかかると期待する。

 阿部俊子文部科学相は26日の記者会見で「天然記念物の滅失や毀損につながることがないように、市教委で適切に指導してほしい」と述べた。浅尾慶一郎環境相は会見で「工事箇所はタンチョウなど希少種の生息も確認されているため、環境省としても注視している」と語った。

 建設を進める「日本エコロジー」(大阪市中央区)は25日、共同通信の取材に「適法かつ多大な費用を伴う事業で、単なる中止要請の受け入れは難しい」と答え、事業中止を求めた釧路市議らに反発していた。同社の今後の対応が焦点となる。