首相官邸

 政府はストーカーによる悪用が相次ぐ位置情報の無断取得対策を強化する方針だ。今回新たに規制対象に加える見込みの「紛失防止タグ」は安価で購入できることから広く流通しており、近年はタグを悪用した被害の相談が急増。法の「抜け穴」になっており、政府が対策を急いでいる。

 位置情報を巡っては、2021年施行の改正ストーカー規制法で、衛星利用測位システム(GPS)機器などで取得する行為を禁止。位置情報を悪用したとする同法違反の24年の摘発件数は39件で、相談件数は21年の155件から24年の883件に急増している。

 無線通信でスマホと連携させて位置を把握できるタグは規制対象ではなかった。