十六フィナンシャルグループ(FG)は29日、まちづくり会社「カンダまちおこし」を4月1日に設立すると発表した。観光マーケティングやDMO(観光地域づくり法人)支援、まちの拠点となる土地、建物を利活用するリノベーションを手掛けるほか、クラウドファンディング(CF)の手法で地域の課題解決に向けた資金循環を促す。十六FGの子会社は10社目となる。

 新会社は資本金8千万円で、十六FGが99%、十六銀行と業務提携を結ぶ投資型CF運営会社ミュージックセキュリティーズ(東京)が1%を出資する。金融庁が、銀行により広い分野の事業を認める「他業銀行業高度化等会社」として設立する。

 社長には、十六FGグループ企画統括部調査役の田代達生氏(45)を起用する。田代氏は十六総合研究所の主任研究員だった2020年に、地方シンクタンク協議会の論文アワードで、飛騨牛のマーケティングをテーマに最優秀賞を受賞した。会長は十六総合研究所の秋葉和人社長が兼務する。岐阜市神田町の協和第2ビルに拠点を置き、役職員7人でスタートする。

 社名は岐阜の商業地の中心「神田町」という小さな出発点から経済を起こし、地域創生に貢献したいという願いを込めた。十六FGは「地域のトータルデザインや活性化に向けたコンサルティングを一層推進し、地域の持続的な成長に貢献したい」としている。