東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町、双葉町からの避難者815人が、7月1日時点でなお25都府県にある仮設住宅513戸に入居していることが福島県への取材で分かった。県は仮設住宅の無償提供を来年3月で原則打ち切る。双葉町の一部で避難指示が解除され、住民帰還が始まって30日で3年。解除で生活環境が整うめどが立つとの理由だが、多くは限られた期間で退去や家賃負担を迫られ、継続的支援が課題となる。
仮設住宅は、自宅が全壊するなどした被災者に自治体が無償提供する仮住まい。現在、避難者の多くは自治体が民間や公営住宅を借り上げる「みなし仮設」で暮らす。
県の記録では2014年末、最大約10万2千人が4万3700戸の仮設住宅に入居していた。大熊、双葉両町以外からの避難者については、避難指示が解除され、住宅や買い物施設などの整備が進む見通しが立ったなどの理由で、20年3月までに一部を除き仮設の提供を終了している。
25都府県の513戸で最多は福島の307戸。県外では東京の61戸が最も多い。