化野念仏寺で始まった「千灯供養」で、石仏に手を合わせる参拝者ら=30日夕、京都市右京区

 ろうそくをともし、無縁仏を供養する京都の夏の風物詩「千灯供養」が30日、京都市右京区の化野念仏寺で始まった。揺れる炎に数千の石仏が照らされる中、参拝客が手を合わせて弔う伝統行事。31日まで。

 僧侶らが午後6時ごろ読経を始めると、参拝客らは石仏や石塔を集めた「西院の河原」のろうそくに一つ一つ火をともしていった。読経の声と虫の音の響く境内は、揺れる明かりで温かく幻想的に照らし出された。

 寺の一帯は、平安時代から葬送の地として知られる。千灯供養は、明治時代に地元住民や僧侶らが周辺に散乱していた石仏を集めて弔ったのが始まりとされる。