鹿児島県霧島市で講演する自民党の森山幹事長=31日午前

 自民党の森山裕幹事長は31日、鹿児島県霧島市で講演し、ロシアのウクライナ侵攻といった国際情勢に触れ「日本が果たすべき役割は本当に大きい。国内で政争みたいなことがあってはならない」と述べた。参院選大敗を受け石破茂首相ら執行部の交代を求める声が上がる自民党の現状が念頭にあるとみられる。

 与党が少数となった状況を踏まえ「与党と野党がしっかり議論し、一つの方向に向かって政治を進めることが、今求められているのではないか」と強調した。野党が参院選で公約に掲げた消費税減税については「社会保障の財源をどこに求めるのかを提示しないと政策ではない」と重ねて否定的な考えを示した。