閣議に臨む石破首相(中央)ら=2日午前、首相官邸

 政府は2日の閣議で、昨年の能登半島地震と豪雨、今年8月の大雨で被災した道路や港湾などの復旧費や災害廃棄物の処理費として、2025年度予算の予備費から計529億円を支出すると決定した。

 内訳は、地震や豪雨で被災した建物の公費解体に398億円、道路など土木施設の復旧に107億円。道路や港湾などのインフラ復旧に充てる。8月の大雨で被災した住宅の修繕費や道路復旧費などとしては24億円を支出する。

 国道249号の本格復旧が29年春までに完了する見通しになったことも公表した。大規模な土砂災害が発生した能登半島北部の石川県輪島市門前町―珠洲市(53キロ)で、用地取得を順次進める。