岩手県警宮古署は2日、同県宮古市の国道340号で、同市に住む会社員の男性(73)が1日夜に倒れて動かないクマを移動させようとしたところ、右腕と左脚をかまれ負傷したと発表した。命に別条はない。警察官や市職員が集まり、クマの状態を確認しながら、道路から排除しようとしていたという。
署によると1日午後7時半ごろ、「道路上に衰弱したクマがいる」と通行人から通報があり、署員らが駆けつけた。野生動物を扱う経験があった男性が、近づいたところ襲われた。クマは体長約1メートルで、近くの山林に逃げた。署と市が注意を呼びかけている。