昨夏のパリ五輪で性別を巡る論議があったボクシング女子の林郁テイ(台湾)が統括団体ワールド・ボクシング(WB)が女子部門の選手に義務づけた性別確認のための遺伝子検査への対応がないため、4日開幕の世界選手権(英国)を欠場する見通しと2日、地元メディアが報じた。台湾連盟は出発の1日までに連絡がなかったとした。

 林郁テイはパリ五輪では57キロ級で金メダルを獲得。WBが主催した昨年11月の大会で性別を巡り出場資格に疑義を呈されたとして抗議し、棄権をした。

 WBは同じく性別について議論があるイマネ・ヘリフ(アルジェリア)に検査を受けるまで女子の試合への出場を認めないとしている。(共同)