瓶やペットボトルのふたのメーカー「日本クロージャー」(東京)に勤めていた男性社員が自殺したのは職場で受けたストレスが原因だとし、父親が、遺族補償給付を不支給とした労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は3日、自殺と業務との因果関係を認めて処分を取り消した。

 須賀康太郎裁判長は、男性が自殺の直前、職場で上司から指導名目で蹴られたほか、自主退職を迫られたとして、強い心理的負荷が生じていたと認定した。

 判決によると、男性は愛知県小牧市の工場に勤務していた2015年4月に適応障害と診断され、同12月に自殺した。