【ジュネーブ共同】「ダボス会議」を主催するスイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は3日までに、創設者のシュワブ前会長(87)による資金不正使用疑惑などについて「重大な不正の証拠はなかった」と結論付けた。内部告発を受け、外部の弁護士が調査していた。

 調査の結果、シュワブ氏の公私の線引きがあいまいだったと指摘した。シュワブ氏は4月に辞任を表明。地元メディアによると、今後はWEFの役職に就かない。

 後任として、暫定共同会長の1人にフィンク米ブラックロック会長兼最高経営責任者(CEO)が選出された。トランプ米大統領との接点を意識したとみられる。