マレーシアのアンワル首相(左)と握手を交わす北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=3日、北京(アンワル氏のフェイスブックから、共同)

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が訪問先の中国・北京でマレーシアのアンワル首相と3日に短時間、接触していたことが4日分かった。北朝鮮とマレーシアは、2017年に金氏の異母兄、金正男氏がクアラルンプール国際空港で殺害された事件などの影響で21年に断交しているが、双方とも礼を失しない対応を取ったとみられる。

 金正恩氏とアンワル氏は共に抗日戦争勝利80年の記念行事に出席。アンワル氏によると「金氏と偶然に会った」という。金氏は記念行事の際に、敵国と位置付ける韓国の国会議長とも握手を交わした。

 多数の国家首脳らが集まる国際行事に金氏が出席したのは今回が初めて。