県内トップを切って出荷する西村早生の選別作業に取り組む作業員ら=8日午前9時55分、揖斐郡大野町相羽、JAいび川大野営農経済センター大野果実共同選果場

 岐阜県内の柿シーズンのトップを切って、特産地の揖斐郡大野町で柿の品種「西村早生(わせ)」の出荷が8日から始まった。いび川農業協同組合(JAいび川)の施設「JAいび川大野営農経済センター大野果実共同選果場」(同町相羽)では初選果が行われ、初日は約2トンが関東方面へ運ばれた。

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 町内の柿は、農家らでつくる町かき振興会の会員330戸が約111ヘクタールで育て、早秋や太秋、早生富有、富有などを関東や中部地方の市場に届ける。今シーズンは12月上旬までに平年並みの1650トンの出荷を見込み、百貨店や量販店で販売される。

 西村早生は固めの果肉の中にゴマのような黒い斑点があり、さっぱりとした甘さが特徴。初日は、会員ら約80人がベルトコンベヤーで運ばれる柿の色づきや大きさ、傷などを入念に確認し、機械で箱詰めした。JAいび川の林正明代表理事組合長は「岐阜、大野の立派な柿を全国に届け、より良い柿を育てていきたい」と話した。