皆既月食が満月に戻っていく連続写真。左下は金華山=8日未明、岐阜市内から望む(5分おきに撮影し比較明合成)
皆既月食で赤銅色にぼんやり光る満月=8日午前3時14分、岐阜市内から望む

 月が地球の影に隠れる「皆既月食」が8日未明、岐阜市など全国で観測された。岐阜県内で見ることができたのは2年10カ月ぶりで、初秋の夜空に天体ショーが繰り広げられた。

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 南西の空に浮かんだ満月は午前1時27分から上部が欠け始め、同2時半に赤銅色のぼんやりと光る皆既食の状態に。地球の大気を通った太陽光のうち、赤い光が屈折して月面に届くためで、83分間続いた。上部に光が戻り、明るさを増しながら同4時57分に部分食も終了した。

 長良川に架かる鵜飼い大橋から金華山方面を望むと、皆既食の終了後に一時、薄雲に隠れたものの、3時間半の月食のほぼ全容を観察することができた。

 次回の皆既月食は2026年3月3日。(堀尚人)