自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、政治資金規正法違反罪に問われた元参院議員大野泰正被告(66)=旧安倍派(清和政策研究会)=の初公判が10日、東京地裁で開かれる。一連の事件で、国会議員として立件された被告の公判は初めて。秘書だった岩田佳子被告(62)も同日、初めて審理される。大野被告は「報告書の作成に関与したことはない」と当初から裏金への関与を否定しており、検察側の立証内容が注目される。
起訴状によると、2人は共謀し、2018~22年分の大野被告の政治団体「泰士会」の政治資金収支報告書に、旧安倍派からの寄付計約5100万円を記載しなかったとされる。
大野被告は13年の参院選岐阜選挙区で初当選し、...