国連総会で宣誓するアンナレーナ・ベーアボック新議長=9日、ニューヨーク(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】国連総会(193カ国)は9日、1年間の新会期に入った。10月に創設80年を迎える国連で総会のかじ取り役を担うドイツのベーアボック新議長は「国連は成功と失敗の岐路に立たされている」と指摘。ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザの戦闘で苦しむ人など「世界中から届く絶望的な叫びに応えるため結束しよう」と訴えた。

 総会で各国の首脳らが集まる一般討論は23〜29日に開かれる。22日にはフランスとサウジアラビアが共催し、パレスチナ問題の解決を話し合う国際会議も予定される。フランスや英国、カナダなどがパレスチナの国家承認を発表する見通しだ。