大阪市北区の機械式立体駐車場で0歳女児が乗っていたベビーカーが落下、頭の骨を折る重傷を負った事故で、駐車場で働いていたアルバイトの60代男性が大阪府警の調べに「中に人がいる時にボタンを押した」と話していたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。女児の母親(32)は「駐車後、(車が載っていた)台が突然動いた」と説明しており、府警が関連を調べている。

 府警によると、9日正午ごろ、母親が駐車場に車を止め、ベビーカーを降ろした際、「パレット」と呼ばれる車両を載せる台が何らかの理由で水平に約90度回転。その弾みで、パレットの下にあるくぼみにベビーカーが落ちたとみられる。

 母親は「駐車場から外に出ようとしたところシャッターが閉まり、中に閉じ込められた」とも話している。

 女児は病院に搬送されたが、意識はある。