~自動在庫補充で“念のため”の過剰在庫が不要、安心の間接材調達を実現~
株式会社ミスミグループ本社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大野龍隆)が提供する、間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow(フロー)」が、自動車・航空機・エネルギー産業で精密部品・金型の製造を手掛ける放電精密加工研究所(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:村田力)に導入されたことをお知らせします。今後もミスミはサービスの向上を通して、IA(インダストリアル・オートメーション)産業のお客さまにグローバルで時間価値を提供し、生産性の向上に貢献してまいります。

■ 概要
株式会社放電精密加工研究所は、放電加工技術をコアに、精密部品や金型の製造を手がける企業です。自動車・航空機・エネルギーなど幅広い産業領域において、高精度加工技術で信頼を集めています。
同社の小牧工場では、ゴム手袋やペーパーウエスなどの消耗品管理に紙ベースの購買依頼書を使用しており、現場と管理部門双方に大きな業務負荷がかかっていました。属人化による業務負荷や在庫切れの心配から“念のため”による過剰在庫が発生するなどの課題に対し、ミスミが提供する間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow(フロー)」を導入。自販機による製品提供とミスミによる自動補充により、注文・補充業務を大幅に削減し、現場のペーパーレス化と業務効率化を実現しました。

■ 放電精密加工研究所における「MISUMI floow」導入の効果
紙を用いた属人的な業務から脱却しヒューマンエラーを防止
消耗品の調達に紙の購買依頼書を使った属人的な運用が続いており、現場担当者が毎週決まった曜日に作業を一時中断して在庫を数え、手書きで依頼書を作成する必要がありました。1日最大10枚の依頼が発生し、取りまとめや伝達にも手間がかかっていました。「MISUMI floow」の導入により、こうした紙ベースのフローが不要となり、現場・管理部門双方の作業負荷が軽減。業務の標準化と効率化が進み、ヒューマンエラーの防止にもつながっています。
過剰在庫不要で在庫不安と保管スペースの課題を解消
導入前は、在庫切れに備えて現場が個別に過剰在庫を持つこともありましたが、現在は必要な時に必要な分だけ自販機から取り出せる環境が整い、そうした不安は解消。補充はミスミが定期的に対応するため、過剰在庫が発生せず、消耗品の保管スペースも不要となったことで、現場には物理的なゆとりが生まれました。

自販機の操作はシンプルで現場に自然と馴染んだ
使用履歴の“見える化”で改善の根拠を明確に
製品の使用量や工数削減効果がダッシュボードで可視化され、改善活動の根拠が明確になりました。どの製品がよく使われているか、なぜそのサイズが選ばれているのかなど、現場の実態を把握した上での分析が可能となったことで、製品の見直しや棚割りの調整にも活用することができます。
■ 株式会社放電精密加工研究所の評価
小牧事業所 小牧製造課 課長 T.K様
「以前は、現場が紙の購買依頼書を作成し、私が取りまとめて管理部門に渡す運用で、毎日4~10枚の依頼が発生していました。紙の受け渡しだけでも手間がかかり、“紙を運ぶゲーム”のように感じることもありました。属人的なフローで伝達漏れが起きた際は、在庫が切れてしまい他部署から借りる場面もありました。今では依頼書の手間がなくなり、現場では業務の負担が軽減されたと評価されています。自販機の便利さを実感し、他の商品も扱ってほしいという声も出ています。」
小牧事業所 生産管理・営業課 生産管理係 係長 H.H様
「グループ内の厚木工場での導入をきっかけに『MISUMI floow』を知り、小牧工場でも活用できるのではと声をかけてもらいました。在庫を持たずに運用できる点や、使用履歴がデータで残る仕組みに魅力を感じ、属人的だった在庫管理を仕組みでカバーできると実感しています。単なる数量の把握にとどまらず、作業実態や負荷まで踏み込んだ改善に活かせる点も大きなメリットです。製造現場でもペーパーレス化が求められる中、自販機による仕組みを導入できたことは有効な事例となり、今後は他の領域でも業務効率化を進めていきたいと考えています。」
■ 導入事例
https://jp.misumi-ec.com/service/floow/case/hsk/
■ 間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow(フロー)」
「MISUMI floow」はデジタル革新により、顧客の需要データに基づいた最適なチャネルでの商品提供を可能とし、工場における間接材調達の整流化を実現するトータルコストダウンサービスです。調達担当者の発注の手間を省き、在庫量を可視化することで、調達時間を7割削減し、適切な在庫管理を実現します。お客さまが高頻度で使用する消耗品は工場常設の自販機までミスミが納品を行う、製造現場における“富山の置き薬”です。自販機内の在庫はミスミ資産となるので過剰在庫を抱えることはありません。さらに、自販機から取り出す際は顔認証やIDパスが必要になるため、使い過ぎを防ぎ、社員のコストに対する意識改革にもつながります。
MISUMI floowサービスサイト インフォメーション:https://jp.misumi-ec.com/service/floow/
お客さまの声:https://jp.misumi-ec.com/service/floow/#anc_case

■ ミスミの「デジタルモデルシフト」が拓く、ものづくりの未来
ミスミグループは、ものづくりにかかわるすべての方々のために、デジタル技術の力で産業のあり方そのものを変革してきました。2000年には業界に先駆けてインターネット注文サービスを開始し、部品の選定から発注までをWebで完結させる仕組みを構築。そして、3DデータをアップロードするだけでAIが瞬時に見積もりを出す「meviy(メビー)」をはじめ、数々の革新的なサービスを生み出してきました。これらは、産業界の生産性向上に確かな変革をもたらし、お客さまの貴重な「時」を創出してきました。
私たちは、この「デジタルモデルシフト」を成長戦略の核に据え、設計・調達プロセスのDX化を推進しています。現場の生産性を飛躍的に高めるだけでなく、最適な調達サービスを通じてコスト削減も同時に実現します。
お客さまが日々の業務から解放され、より創造性の高い仕事に取り組めるようになる。ミスミは、これからも一人ひとりの「時」を価値あるものへと変え、ともに持続的な成長を創造していきます。
■ ミスミとは
オートメーションの現場で必要とされる機械部品や、工具・消耗品などをグローバル32.3万社(2025年3月時点)に販売しています。製造機能を持つメーカーと他社ブランド品を販売する商社としての顔を併せ持つ、ユニークな事業モデルとそれを支える事業基盤により、「グローバル確実短納期」を実現し、お客さまの利便性向上に貢献しています。
【報道に関するお問い合わせ】
株式会社ミスミグループ本社 コーポレート・リレーション室 正田・新保
e-mail: pr@misumi.co.jp Tel: 03-6777-7502
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