広島市の広陵高野球部で1月にあった暴力事案で、加害者とされた生徒1人が10日、被害生徒の親権者による交流サイト(SNS)への投稿で誹謗中傷を受けたとして、名誉毀損容疑での告訴状を東京地検に提出した。代理人弁護士が取材に明らかにした。

 告訴状によると、7月23日以降、被害生徒側がSNSに集団的暴行を受けたなどと投稿。その後実名がさらされた。別の何者かが「恐喝もしていた」などと事実と異なる投稿をしたため、社会的評価が著しく損なわれたとしており、他の投稿者の処罰も求めている。

 今年1月、上級生4人が1年生の頬をたたくなどした暴力事案があったとして、日本高野連は3月に厳重注意とした。