記者会見する公明党の西田幹事長=11日午後、国会

 公明党は11日、大敗した参院選の総括を取りまとめた。支持が伸び悩んだ背景として、自民党派閥裏金事件に関係した旧安倍派候補3人に出した推薦を挙げ「国民の拒否感」が拡大したと分析。物価高対策の調整遅れによる影響にも言及した。昨年10月の衆院選以降、国政選挙で連敗が続く現状を「党存亡の危機」と位置付け、党改革に取り組む方針を明記した。

 西田実仁幹事長は記者会見で、地方組織から「党の清廉なイメージを損なった」との声が相次いだとして「大変重く受け止めている」と述べた。関係者によると、選挙対策本部長を兼務する西田氏は斉藤鉄夫代表に辞意を伝えた。斉藤氏は慰留する構えだ。