コメの流通に関する取引記録を保存しなかったとして、青森県警は17日、米トレーサビリティー法違反の疑いで、青森県十和田市にある米穀販売会社の代表取締役の男性(58)と法人としての同社を書類送検した。県警によると、同法違反での摘発は珍しいという。
同社は農家とコメの仕入れ先企業の間に立ち、コメの運搬を担っていた。書類送検容疑は、2022年10月に運搬した飼料用米の取引記録3件を、決められた3年間保存していなかった疑い。
県警は23年9月、東北農政局や県を通じて「コメを不正に流通させている業者がいる」との通報を受け、捜査していた。男性は調べに「必要と思わなかった」と話している。