岐阜県が検討を始めているLRT(次世代路面電車システム)構想。「みのひだ乗り物探訪」で読者から募った路線案には、知事発言にとらわれないアイデアも多く寄せられました。旧名鉄美濃町線の復活はその一つ。「幻の路線」を実現させるというアイデアも寄せられました。

旧美濃町線(田神線を含む)の路線図。1999年~2005年 (Google Earthを加工)

■「岐阜市東部は不便」

 「関市からは高速を使って名古屋に行く高速バス路線があるのに、関市から少ししか離れていない岐阜市東部は、一般道を走るバスで岐阜駅まで出て、鉄道に乗り換える必要があり不便」とのコメントを添えて案を寄せたのは、岐阜市東部在住の「あすか」さん。

 太陽光発電のパネルとなっている美濃町線跡に「そのままLRTを通しては」との提案です。

上芥見駅付近を走る名鉄美濃町線の電車=2005年3月

 「高齢者の免許返納を促すためにも、岐阜市郊外の公共交通機関を整備する必要がある」と、将来を見据えた交通手段対策を求めています。また、郊外から中心部への人の流れを作ることで、経済を活性化させる必要性も指摘してもらいました。

 美濃町線に沿った別の案の一つは、岐阜駅周辺から岐阜市の芥見地区に至るもの。「岐阜バスで、とても混雑している大洞・関方面、すなわち旧美濃町線をブラッシュアップして復活してほしい」と「美濃中納言」さん。

 ルートは...