三菱UFJ銀行の支店の貸金庫から顧客が預けた金品を盗んだとして、窃盗罪に問われた元行員山崎由香理被告(47)の公判が18日、東京地裁で開かれ、検察側は「前代未聞の犯行だ」として懲役12年を求刑した。弁護側は被告が反省し実態解明に協力したことを踏まえ、懲役5年が相当だと主張して結審した。判決は10月6日。
検察側は論告で、起訴内容も含め被害総額は約17億円に上ると指摘。支店長代理として貸金庫を管理する立場を悪用し、顧客から預かった巨額の金品を盗み、金融機関の信用を失わせたと非難した。
被告は最終意見陳述で「社会的に大きな影響を与え、申し訳ございません」と謝罪した。