大垣日大と中京、優勝候補の2強が圧勝で順当にベスト8進出―。秋季東海地区高校野球岐阜県大会2次トーナメント3回戦は20日、大野レインボーなど県内4球場で行われ、ベスト8が出そろった。大垣日大は3投手が完封リレー、15―0の五回コールドで東濃実を圧倒。中京は立ち上がりに打線が苦しんだが、センターから逆方向への強い打球を放つ対応力を発揮し、西岡海心の力投もあって7―1で富田に快勝した。

初戦に続く先発で3回無失点の安定した投球をみせた大垣日大の右腕太田光洋=大野レインボー

◆地区大会から38回無失点の日大四天王 3戦連続先発の右腕太田、光る安定ぶり

 盤石投手陣の〝大垣日大四天王〟が地区大会から5試合での無失点記録を38イニングに更新した。この日の3回戦も右腕太田光洋が3回を投げ、エースの左腕谷之口翔琉、長身左腕中村晃輔が1回ずつの5回完封リレー。

 高橋正明監督は、3人で6四死球に言及し、「全体にボールが多いので、大会終盤の接戦を勝ち抜くためには課題」と気を引き締めるが「ボールはいっているので、容易に修正できるはず」と期待を込める。

 4投手の中で、ひときわ輝いているのが太田。「ずっと安定している」と高橋監督も太鼓判を押し、地区1位決定戦の大垣商戦から県2次トーナメント初戦の2回戦・加納戦、3回戦東濃実戦と3試合連続で先発マウンドに送っている。

 速球派の太田は球威とともにスライダーの切れが持ち味だったが、夏前から取り組んできたのがカーブ。高橋監督が「変化球の精度が各段にアップしたことが、安定の要因」と語るように、この日もカーブでストライクがしっかりとれ、毎回、走者を抱えながらも本塁を許すことはなかった。

 太田は「浮く球があったのが反省点。高橋先生によると、軸足がぐらぐらしているので、しっかり安定させたい」とさらなる高みを見据えて、飛躍を誓う。収穫として...