大阪・関西万博会場で打ち上げ花火の破片が当たったとみられる女性が軽傷を負った問題で、日本国際博覧会協会(万博協会)は22日、これまでの打ち上げ花火でも他に3人の負傷者が出ていたと明らかにした。いずれも救急搬送の必要がない程度の症状だったとしている。

 協会の高科淳副事務総長は記者会見で「心よりおわび申し上げる」と陳謝。打ち上げの基準を見直すとした。

 協会によると、花火は会場海側の護岸から打ち上げ、大屋根リングとの距離は最短300メートル。これまでは平均風速8メートル以上で打ち上げを見合わせてきたが、今後は会場方向に吹く南風が6メートル以上の場合、比較的大型の8号、10号玉の打ち上げを取りやめる。

 20日夜、会場南側の「ウォータープラザ」付近で観覧していた40代女性が負傷、紙製の破片が当たったとみられる。花火は25日以降、10月13日の閉幕まで毎日予定されている。