総務省消防庁は24日、熱中症により5月1日〜9月21日に全国で9万9573人が救急搬送されたとの速報値を公表した。5〜9月の搬送者が過去最多だった昨年の9万7578人を上回り、最多を更新した。
死者は116人で、3週間以上の入院が必要な重症は2201人、短期の入院が必要な中等症は3万4063人だった。65歳以上の高齢者が57・2%を占めた。都道府県別の搬送者は、東京が9268人で最多。大阪が7145人、愛知が6598人と続いた。
消防庁の担当者は「記録的な猛暑や、梅雨明けが早かったことが影響したと考えられる」と分析している。
気象庁によると、今年の夏(6〜8月)の日本の平均気温は平年を2・36度上回り、1898年の統計開始以降で最高だった。
梅雨明けは関東甲信で6月28日ごろ、北陸が6月29日ごろなど、いずれも統計がある1951年以降で最も早い記録となった。