関西広域連合と東京都、長崎県のドクターヘリ計10機が10〜12月、順次運航できなくなることが24日、分かった。運航を受託する学校法人ヒラタ学園(堺市)が明らかにした。整備士不足が原因で、7〜8月も同様の理由で休止していた。
ヒラタ学園や関西広域連合によると、大阪や和歌山、兵庫など関西を中心とした1府6県の病院を拠点とする8機は、10月にそれぞれ4〜6日間休止となる。11〜12月の休止期間は調整中という。関西広域連合の担当者は「ヒラタ学園に運航継続を求めるとともに、他社への協力も求める」と話した。
東京都や長崎県でも10月に6日間休止する。多くの離島や半島がある長崎県は、休止期間は県防災ヘリや佐賀県のドクターヘリの応援でカバーするとしている。
整備士はヘリの操縦士の補佐として同乗する。ヒラタ学園では、複数の整備士の休職などが重なり、7〜8月に10機が一時休止した。9月は勤務調整で運航できたが、休職者の復職が遅れたり、退職者が出たりしたため、10月は人員を確保できなくなったという。