29日、米ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相(右)を出迎えるトランプ米大統領(ロイター=共同)
 4月、ワシントンで会談するトランプ米大統領(右)とイスラエルのネタニヤフ首相(ゲッティ=共同)
 トランプ米大統領(ゲッティ=共同)、イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は29日、イスラエルのネタニヤフ首相とホワイトハウスで会談に臨んだ。パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結や戦後統治に関して合意を直接迫る構えだが、思惑通り進むかどうかは不透明だ。両首脳は会談後に共同記者会見する予定。

 トランプ氏は28日、米国が新たに策定した「21項目の計画」を巡る交渉が「最終段階」にあるとニュースサイト、アクシオスに述べていた。SNSでは、合意を「成立させる」と意気込んだ。

 2023年の戦闘開始から来月7日で2年。ガザ保健当局によるとガザ側死者は6万6千人を超えた。

 報道によると、21項目の計画は、ハマスが拘束する人質全員の解放や、ハマスを排除した形でのガザ統治計画が盛り込まれた。イスラエルとハマス双方が合意すれば即時停戦する。

 イスラエルによるガザの占領や併合、住民の強制移住などを否定し、イスラエルに譲歩を求める内容でもある。ネタニヤフ氏は28日、FOXニュースに「最終決定には至っていない」と述べ、認識になお隔たりがあると示唆した。