総務省=東京・霞が関

 総務省消防庁は30日、熱中症により5月1日〜9月28日に全国で10万143人が救急搬送されたとの速報値を公表した。搬送者が10万人を超えたのは、集計の対象を5〜9月に広げた2015年以降初めて。記録的な猛暑や、梅雨明けが早かったことなどが影響したとみられる。

 死者は116人。3週間以上の入院が必要な重症は2206人、短期の入院が必要な中等症は3万4242人だった。

 65歳以上の高齢者が57・2%を占めた。都道府県別の搬送者は、東京が9309人で最多。大阪が7175人、愛知が6630人と続いた。