日本臓器移植ネットワークは1日、臓器移植手術を担う病院ごとの移植実施数、待機患者数などの情報をホームページで公開した。移植を希望する患者が、手術する病院を登録する際の参考にできるようにする。臓器によっては情報が公開されていない病院もあるが、今後、追加するという。
公表された情報は他に、移植を担当する医師名や、認定医師数、患者への説明などを担う「コーディネーター」の人数など。待機患者数と待機期間に関係がないことも記した。実施数が0件の病院も含まれる。
心臓では認定されている全12施設の情報を公表。2022〜24年の実施数が最も多かったのは、国立循環器病研究センター(大阪府)の77件で、24年末時点の待機者は152人。東京大病院は同じ期間で71件、220人、大阪大病院は43件、137人だった。
肺も全12施設を公表。一方、肝臓、膵臓、小腸、腎臓は半数程度にとどまっている。
これまでは全国での臓器別の実施数、待機者数が公表され、腎臓は、都道府県別の情報が示されていた。