記録的な大雨で冠水した三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」を運営する第三セクター「ディア四日市」が、水防法で義務付けられた避難や浸水防止の計画を策定していなかったことが3日、市への取材で判明した。この駐車場を巡っては、止水板の故障を国などが約3年9カ月前に把握しながら必要な措置を取っていなかったことが既に判明。ディア四日市は3日、浸水被害に遭った車両全274台の搬出を終えた。同社は車両の補償は未定としている。
駐車場は河川氾濫と高潮の浸水想定区域内にあり、水防法に基づき管理者が避難計画などを市に提出する必要があるが、ディア四日市は計画を作成していなかったという。