マスコミ倫理懇談会の第67回全国大会であいさつする福井新聞の吉田真士社長=9日午前、福井市

 新聞社や放送局などでつくるマスコミ倫理懇談会の第67回全国大会が9日、福井市で始まった。テーマは「戦後80年の分岐点―メディアは民主主義を支えきれるか」。交流サイト(SNS)などで真偽不明の情報が拡散される中での選挙報道や、災害取材の課題などを議論する。

 開催地代表として、福井新聞の吉田真士社長は「SNSが影響力を持つようになり情報の集め方、広げ方が多様化している。マスメディアが進化できるチャンスだ。従来通りに縛られすぎていないかや、日々のこだわりも求められる」とあいさつした。